AACを必要とする人にとって、iPadの恩恵と課題 ~ある雑誌の論説から~

こちらより
AACを必要とする人にとって、iPadの恩恵と課題 ~ある雑誌の論説から~
米国のAAC関係の学会であるISAACの論文の紹介です。
お道具箱日記さんの丁寧な解説,とても参考になりますので,詳しくはそちらを見ていただきたいのですが,論文の要点だけ書き出します。
iPadの普及による恩恵とその課題,今後の実践の方向性です。

●恩恵
(a)AACの社会的な認知度が高まった。
(b)消費者がAAC製品を手に入れやすくなった。
(c)AAC技術の利用が増えた。
(d)より多くの機能性と総合接続性
(e)AAC研究開発が大きく広がった。
●課題
(a)焦点を当てるべきなのはコミュニケーションであって、技術(iPad)それ自体ではない。
(b)モバイル技術に合ったAACアセスメントと、介入の革新的なアプローチを開発する必要がある。
(c)AACを必要とする全ての個々人が簡単に利用するための方法を保証する。
(d)iPadなどが提供する様々なコミュニケーション機能をサポートするため、AACによる解決策を最大限に増やす。
●実践の方向
AACのエビデンスに基づいた実践
1.効果的なAACの介入には、熟知したチームによる利用者のニーズとスキルとともに、利用者が置かれた環境内のバリアやサポートの機会について、注意深いアセスメントが必要である。
2.AACシステムは、個々人のニーズやスキルを基に選択されなければならない。また、これらのニーズやスキルに合致するようにカスタマイズされなければならない。
3.単にAACアプリへのアクセスを提供するだけでは、効果的なコミュニケーションを保証できない。むしろ、学校や家庭、地域での一致協力した介入が必要。
4.介入を最適に効果的にするためには、コミュニケーションの相手にも広げる必要がある。コミュニケーションの相手が、AACを必要とする個人を効果的にサポートするために必要な知識やスキルを持つことを保証することが必要である。

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今週はCSUNです。
行く前に原文を読んでみたいと思います。

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