本日をもって国立特別支援教育総合研究所を辞職することになりました。

縁あって、2008年4月から勤めてきた国立特別支援教育総合研究所ですが、9年間の勤務を終えて本日退職することとなりました。

多くの方に支えられ、特別支援教育の推進に少しは関わることが出来たのではないかと思っております。

ここでは、その中でやった仕事のうち、3つだけ取り出したいと思います。

1つめの仕事は、教育の情報化に関する手引の作成です。

特に、この手引の中の196ページの挿絵

この絵を入れてもらった当時は、通常学級で発達障害のある子どもたちが、ICTを活用してともに学ぶという事例がほとんど無かった時でした。

しかし、作成の委員長を務められた清水康敬先生が

「この手引は今の状態を表すのではなく、10年後の学習指導要領改訂までの未来を指向し、今後こうなって欲しいという願いを込めて作って欲しい」

とおっしゃっていたことをよく覚えています。

なので、通常学級で普通にICTを活用して障害のある子どもたちがともに学ぶ姿をイメージして描いてもらいました。

ここでは「障害」がメインではなく「困難さ」をメインに描いてもらっています。

この手引があることで、今後の方向性が少しでも示せたのだと思っていますし、自分のその後の仕事ではいつも参考にしていました。

2つめは「障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会」の委員をさせてもらったことです。

これを元に以下の報告書を出しました。

そして、この報告を元にした事業として学習上の支援機器等教材活用促進事業を2013年から特総研で行っています。

下記のWebサイトはその成果の1つです。

このサイトでは、特別支援教育の教材や支援機器、学校での実践事例をご紹介しています。

そして3つめ。昨年度までの5年間で研究所で行ってきた「特別支援教育におけるICT活用」の研究です。

この研究では、デジタル教科書に関する研究とICT活用に関する研究の2つを進めました。

そのまとめは、こちらのリーフレットにあります。

学校現場でのICT活用を推進するためにつかってもらえればと思っています。

障害者の権利条約批准や差別解消法など少しずつではありますが、学校も変わりつつあります。

まだまだ、これからインクルーシブ教育システムが普及するのには時間がかかるかと思いますが、研究所を出ても今やっていることは続けるつもりです。

さて、次の職場ですが、日本福祉大学スポーツ科学部に出ることになりました。

これまでの仕事の続きとしては、肢体不自由特別支援学校を教員免許を出すための課程を担当することとなりましたので、特別支援教育を目指す学生を育てることがメインとなります。

学部の様子はこんな感じ。

スポーツを360°科学する。日本福祉大学 スポーツ科学部2017年4月美浜キャンパスに開設

すてきなプロモーションビデオと

ちょっと楽しい広報ビデオがあります。

スポーツの魅力を音楽で例えたら?こうなりました&。

お暇があるときにご笑覧ください。

特総研のメールアドレスは当面使わせていただけるそうなので、何かあれば特総研のメールアドレスにお送りください。(といっても使用期限がありますが)

このブログは、今後も同じテイストで続けるつもりです。

相変わらずご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

コメント

  1. ほうかべりか より:

    9年間お疲れさまでした。
    陰ながらFB→ブログを拝見していました。
    30年前初めてお会いしてから→の、金森先生のご活躍、本当に尊敬しています。
    今後とも健康に気をつけられて、ご活躍ください。
    落ち着いたら、あの時のメンバーで会えなたら…などと思っています。
    特別支援教育への多大なるご貢献、本当にお疲れさまでした❗

  2. 藤堂栄子 より:

    金森先生、

    長い間本当にありがとうございました。地道に研究と発表を続けて下さったおかげで、ずいぶん現場でも理解が進むようになってきました。

    また、違う場所にお目にかかることを楽しみにしています。

  3. 美舩俊介 より:

    金森先生、お疲れさまでした。松山の全肢研、鳥取の全肢p、リハ工学カンファレンス兵庫大会、そしてマジカルトイボックスは第2回イベントからおつきあいでした。いろいろご迷惑をおかけしましたが、これからもアシスティブテクノロジーを広めるため頑張ってください。私も頑張ります。新しい職場は私の母校です。後輩達の指導をよろしくおねがいします。